[記事公開日]2018/10/22
[最終更新日]2019/04/24
セロテープとセロハンテープ。その意味の違いは一般名称と商標名だった。
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私達が普段使っている、セロテープ。
いや、セロハンテープでしょうか。
とても身近なものですが、セロテープとセロハンテープの違いはご存知でしょうか。
セロハンテープは一般名称、セロテープは商標名
セロテープとセロハンテープの違いはただ1つです。
商標名か、そうでないかの違いです。
こちらの記事『セロテープは英語でScotch tape、その理由は』でも少し触れてますが、
セロテープは1930年(昭和5年)、アメリカの3M社がスコッチテープとして開発したのが始まりでした。
GHQが日本のニチバンに、セロハン粘着テープの発注をした事で、ニチバンはテープの開発に着手。
四苦八苦した末に出来上がった、ニチバン製のセロハンテープがセロテープです。
ですので、正式にはニチバンが商標登録した物のみ、セロテープと呼ぶのが正しいのです。
ニチバン以外のメーカーが世に出しているものは、セロテープではないのです。
とはいえ、セロテープの名が世の中に広く伝わっているので、ニチバン以外のメーカーが
出しているセロハンテープであっても、ついついセロテープと呼んでしまいますよね。
何せ1948年(昭和23年)当時、ニチバンのセロテープ以外には、セロテープはありませんでした。
他メーカーからセロハンテープが発売されたのは、もっと後になってからの事です。
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最初はセロテープも売れなかった
今でこそ、日常生活において役立っているセロテープ。
しかし、発売当初はまるで売れなかったそうです。
何故かというと、当時の日本にはセロテープそのものがありませんでした。
ですので、粘着テープを使用するという習慣自体が無かったのです。
そこで当時のニチバンは、セロテープの普及活動を行ないました。
今では考えられませんが、全国に宣伝カーを巡回させたり、
デパートで実演販売員を配置し、宣伝を行なったのです。
粘り強く、セロテープの使い方や特徴を日本中に広めて行きました。
結果として、今では日本中にセロテープが普及されていったのです。
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