[記事公開日]2015/10/19
[最終更新日]2018/11/22
セロテープの処分の仕方(捨て方)や、成分や構成について
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セロテープを使う前から処分する、という事はあまり無いと思います。
しかし場合によっては処分せざるをえない時もあると思います。
そんな時、セロテープはどうやって処分すればいいのか。
ご存知でしょうか。
セロテープは普通にゴミとして出して良いのでしょうか。
Contents
セロテープは可燃物か不燃物か
まず……セロテープは可燃物です。
なので燃えるゴミとして出してしまってかまいません。
あっさり答えが出てしまいましたが、そもそもセロテープは何でできているのでしょうか。
セロテープは一見、ビニールやプラスチックのようにも見えますが、名前の通りセロハンから出来ています。
ではセロハンは何でできているのか、というと木材パルプからできています。
その木材パルプとは天然の植物繊維なのです。
燃やしても無害な物で、セロハンになる過程でも有害なものは混入しない為、燃やせます。
セロテープの構成、剥離剤について
セロテープはセロハン以外に下塗剤、剥離剤、粘着剤の四層で構成されています。
セロハンの背中には、はがれやすくなる剥離剤が塗布されています。
日本で販売されたばかりの頃のセロテープには、この剥離剤が塗布されていませんでした。
その為、グルグルに巻かれていたセロテープが、セロテープの背中に強くくっつきすぎてはがせないという、今では考えられないような事が起きていました。
そうなると当然、セロテープが使い難いというクレームが出るわけです。
セロテープを開発、販売していたニチバンは、そのクレームを受けてセロテープを改良します。
その結果、セロテープの背中に剥離剤に塗布されるようになり、セロテープの背中にセロテープがくっつかないようになりました。
以前の記事でも、セロテープに指紋を付けないようにする為には、セロテープを指に巻くと良いと説明しました。
それは、剥離剤が塗布してあるのでセロテープの粘着面にセロテープの背中がくっつかないという理由からだったのです。
セロテープの構成、下塗剤について
セロテープがまだセロハンと粘着剤の二層で構成されていた頃。
上述したようなセロテープがはがれないという問題が発生した時に、同時に発生した問題があります。
セロテープとセロテープが強くくっつき過ぎて、無理にはがそうとすると、セロハンと粘着剤がはがれてしまうという問題が起きました。
セロテープ自体がはがれない癖に、セロハン部分だけがはがれてしまうという、本末転倒な問題。
こちらもセロテープの背中からセロテープがはがれやすくすると同時に、セロハンと粘着剤がはがれ難くなるようにしなければいけませんでした。
剥離剤と共に研究されたのが、下塗剤の存在だったのです。
この下塗剤はセロハンと粘着剤の間に入れられ、セロハンと粘着剤がはがれ難くなる役割をもたらしたのです。
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セロテープは本当に無害なのか
先述したように、セロテープは剥離剤、セロハン、下塗剤、粘着剤の四層で構成されています。
セロハンは木材パルプからできており、粘着剤も天然ゴムや樹脂といった自然の素材からできています。
燃やしても有害ではありませんし、いずれは自然に還ります。
だからこそ可燃物として出してしまっても良いわけです。
ただし、セロテープが入っている小袋などのビニールは別ですので、そちらは各自治体のルールに従ってゴミに出してください。
積極的にセロテープを燃やしてみる
燃やしても無害、という事でセロテープを燃やす事で何かできないか、と考えてみます。
ですが、根本的に燃やすとなると火を扱うので、危険が伴います。
いずれも自己責任で行ってください。
それで肝心なセロテープを燃やす使い道ですが、実はセロテープは花火に巻きつけて使用すると、面白い事になります。
花火にセロテープに巻きつけた状態で花火を点火し、火薬の燃焼が始まった時点で水の中にそっと入れます。
するとどうでしょう。
なんと水中で花火の火が消えず、燃焼し続けているではありませんか。
こうする事で、水中花火を楽しめます。
何故花火が水中で燃焼し続けるのか
実は花火はセロテープで巻き付けなくても水中で燃焼するのです。
花火に含まれる酸化剤の塩素酸カリウムが分解される事で、酸素が発生します。
その酸素が供給されるので、例え水の中であっても花火は燃え続けるのです。
そこにセロテープを巻きつける事で、水が直接花火に触れる事を避け、さらに化学反応の起きるのに必要となる熱が急激に奪われるのを阻止できる為、成功率が上がるのです。
水中での花火を楽しめるので一度試してみるのも良いのですが、注意点があります。
先述したようにセロテープ自体は燃やしても有害ではないのですが、花火に含まれる塩素酸カリウムは燃焼すると少なからず有害物質が発生する為、必ず換気の良い所で実施して下さい。
だからといって、花火は燃やすと実は有害物質が出て危険なのか、というとそういう事ではありません。
花火は基本的に屋外で、そして広い所で使用する事を前提としています。
有害物質を大量に吸い込む環境での使用は想定されていません。
いずれにしろ、花火をする時には基本的に花火から出る煙はあまり吸い込まないようにしましょう。
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